普段から皆さんが使っている道路の車線。
何気なく接している車線ですが、その車線には全て意味があります。
そして車線の種類もさまざまです。
車線の意味を理解して、安全に走行するために、車線の種類や意味を解説します。
車線の種類
細い道路では車線がないところがありますが、車線がないと、対向車が来たらどこで避けたらいいのか…
初心者ドライバーなら、なおさら怖く感じるはず。
車線は安全運転をサポートするのに欠かせない存在です。
車線には、多くの種類があります。
- 走行車線
- 追い越し車線
- 暫定二車線
- 登坂車線
それぞれ詳しく説明します。
走行車線
参考:走行車線
高速道路では、以下のように見分けられます。
- 道路に直接書いてある場合
- 看板に「この先追越車線あり」などと書いてある場合
二車線以上ある場合、走行車線はゆっくり走る車やトラックなどが通る道です。
一番右の車線は、速い車を先に行かせる道ということですね。
大型トレーラーは二車線以上あっても、原則一番左車線を走らなければいけません。
一般大型車は大型通行帯の規制がなければ、他の車線を走ることができます。
追越車線
参考:追越車線
追越車線とはその名の通り、車を追い抜く車線です。
しかしスピードを何km/h出しても良いというわけではなく、追い抜くにはルールがあります。
高速道路の法定速度内で追い抜く必要があります。
何km/hで捕まるかは警察官によって違うと思いますが、100km/h以上出していれば捕まる確率は高まるので注意してください。
また、追越車線をずっと走ることは禁止されています。
追越車線は抜いたら、すぐ走行車線に戻るが基本です。
実際に違反になるケースは稀ですが、覚えておいてくださいね。
暫定二車線
参考:暫定2車線
「将来的には四車線にする予定だけど、とりあえず今は早く道路を完成させたいから二車線の道路にしとこう!」ということですね。
道路用地は確保できてるものの、その道路用地の土地持ちの人との話し合いがスムーズにいっていないケースもあります。
暫定2車線は高速道路だけではなく、以下の場合にはバイパス道路でも採用されています。
- 大都市の道路でない場合
- 交通量がそれほど多くない場合
ただし暫定2車線では、事故が起きやすい傾向があります。
制限速度が70km/hと遅いために、経済損失も出ているという試算もあるくらいです。
登坂車線
参考:登坂車線
上りの坂道で、スピードが遅い車を抜くための車線。
高速道路やバイパスが山に作られているところは、急勾配な坂道があります。
急な坂道では、軽自動車や大型車はスピードが遅くなります。
そういう時に登坂車線に入ると、後ろの車が追い抜けます。
全体としてスムーズに走れるようになるんです。
もし自分の車が遅いかな、と感じたときは登坂車線に入るようにして下さい。
後ろの車に追い抜いてもらいたい場合にも使えます。
登坂車線は基本的に、看板に書いてあります。
車線が破線になっているところもありますので、簡単に見分けられますよ。
二車線道路の走り方
二車線ある道路は、基本的に左側が走行車線、右側が追越車線です。
まず基本的に、走るのは走行車線です。
もし前の車があまりにも遅い場合、追越車線を使います。
法定速度内で追い抜くのは、問題ありません。
飛ばして走りたいからずっと追越車線というのはNGです。
ずっと追越車線を走るのは道路交通法で禁止されているため、追越車線を使って追い抜いた場合は、すぐに走行車線に戻る必要があります。
周りがスムーズに走るためや事故を未然に防ぐため、追い抜いたら必ず走行車線に戻ってくださいね。
キープレフトを心がけよう
キープレストは、道路交通法で定められている、安全かつスムーズな交通の流れを確保するためのルールです。
キープレストには、以下の二つの意味があります。
- 自動車が走れる車線が三車線設けられている道路では、一番右側の車線を追越し用車線として空けて、それ以外を通行する
- 片側1車線道路の左側を走行し、その1車線のさらに左側に寄せて通行する
右折や追越しが円滑にできると、スムーズな交通の流れを確保できます。
さらに道路の中央付近を空けておくことで、対向車との接触も防ぎます。
どれも安全かつ、スムーズに走行できるようにするもの。
普段あまり意識してない人は、意識して走れば自分も周りもスムーズに走行できるので覚えておくといいですよ。
まとめ
一言に車線と言っても種類はたくさんあり、車線ごとに意味もあります。
安全かつスムーズに運転するためにも、車線の意味はぜひ覚えておいてくださいね。
走行時は車間距離も適切に開ける必要がありますので、車間距離とは?前の車との距離が近いと、どうなるのか?も参考にどうぞ。