夜間運転で注意するポイント・危険予測を解説

夜間運転の注意点

夜間の運転は昼間と違い、多くの危険がともなっています

特に毎日走行している道も全く違う景色に見えることもあるため、十分注意しないといけません。

しかし、注意しないといけない部分がいまいちピンと来ない方もいるのではないでしょうか。

  • 夜間走行は何が危険?
  • どこに注意すればいいの?

という疑問も多いと思います。

そこで、今回は夜間走行にあまり慣れていない方に向け、

  • 夜間運転はどこが危険なのか?
  • 夜間運転時に気をつけるべきポイント
  • 夜間運転の危険予測

を紹介します。

夜間走行で気をつけるべき5つの注意点

夜間走行で気をつけるべき5つの注意点

 

夜間は昼間と違い、交通量も少ないため運転しやすく感じる一方、昼間と違う景色のため戸惑うことも…

ついスピードを出してしまいがちになり、さらに危険が伴います。

特に注意するべきポイントは4つ。

  1. 視界の悪さに注意
  2. ヘッドライトの照射範囲外に注意
  3. 対向車のライトに注意
  4. 蒸発現象に注意

順番に紹介しますね。

1.視界の悪さに注意

夜間と昼間との大きな違いは、極端に視界が悪くなること

昼間は太陽の光で照らされているため、たくさんの情報を取り入れられます。

一方、夜間の道は街灯の明かりと自身のヘッドライトの光だけが頼りとなり、さらに田舎道だとヘッドライトの光だけで進むことも…

注意

夜間はヘッドライトの光で照らされた範囲しか視界に入れることができないため、極端に視野が狭くなります

交差点の右左折時など、周囲の状態を確認する時には昼間よりも圧倒的に不利になるということを頭に入れておきましょう。

2.ヘッドライトの照射範囲外に注意

ヘッドライトの照射範囲は、ロービームで約40メートルしかありません。

その車が時速60km/hで走行すると、停車距離は約44メートルのため、歩行者が視界に入ってきてからブレーキを掛けても間に合わない計算になります。

そのため、照射範囲外には常に危険があることを意識した運転が必要です。

3.対向車のライトに注意

夜間運転中、対向車とすれ違う際に思わぬ危険があることも。

対向車のヘッドライトの光が眩しすぎるために、一瞬視界が真っ白になることがあるのです。

さらに対向車が気づかずにハイビームのまま走行してくると、目が眩んでしまうことも…

対向車がやってきた際は、早めに周囲を確認することを心がけましょう。

4.蒸発現象に注意

蒸発現象とは、対向車と自車のヘッドライトの光が反射し合い、光が強くなることをいいます。

その部分に歩行者や自転車が入り込むと突然視界から消えてしまい、大変危険な状態になります。

注意

特に夜間の雨天時には、雨で濡れた路面がさらに光を反射し、事故を起こしてしまう危険性が高まります。

対向車が接近してきたときは、早めに周囲の状態を確認しましょう。

なぜ夜間は死亡事故が起こりやすい?

日中の交通事故に対し、夜間のほうが死亡事故の割合が多いのは以下の理由が挙げられます。

スピードを出しやすい

夜間は交通量も少なく、視界が狭くなることで速度が遅く感じ、その分スピードを出しやすい環境になります

なぜなら、視界が狭くなることで、ヘッドライトの明るさで見えている範囲しか情報をつかむことができません。

すると、ヘッドライトの範囲内に何もないと無意識に安全だと認識してしまうことに。

結果、視界に何もないと安全と認識し、どんどんスピードを出してしまいます。

居眠り運転になりやすい

仕事の疲れなどからボーッと運転してしまい、無意識に「漫然運転」になりやすくなります。

さらに周りが暗くなると、周囲から得られる情報も少なくなります。

自然と緊張感が薄れ、一定走行の道だとペースも一定で、集中力が途切れてしまうでしょう。

特に居眠り運転はセンターラインをはみ出したり、交差点にノーブレーキで侵入したりと、大事故につながる危険性があります。

眠気を感じたら我慢せずに、コンビニなどの駐車場で仮眠を取るようにしましょう。

飲酒運転が多い

夜間は飲酒運転も多い傾向となっています

なぜなら、仕事終わりに一杯という状況が多くなり、飲酒した後に「ちょと買い物に…」と思い、つい運転してしまったということも。

特に夜間は暗く周りに人がいないため、「ちょっとぐらい良いだろう」と、安易な考えに陥りやすいともいえます。

夜間で飲酒運転はどれだけ危険なのかは、いうまでもありませんよね。

安全に夜間運転する4つのコツ

安全に夜間運転する4つのコツ

 

次に安全に夜間運転するためのコツを以下の4つにまとめてみました。

速度を落とす

夜間は昼間と違い視界が狭くなっています。

そのため、昼間の走行スピードだと、気づいた時には手遅れになるため視界に入った時に急停止できる速度まで落とす必要があります

夜間は見える範囲が限られているということを意識して運転しましょう。

ライトの点灯は早めに

ライトの点灯は暗くなってからではなく、なるべく早くから点灯させましょう。

ライトを明るいうちから点灯すると、歩行者から気付いてもらいやすくなります。

暗くなってからではなく、日中でも積極的にライトを活用することをおすすめします。

ロービーム、ハイビームの使い分け

ヘッドライトの切り替えは、走行状況によってうまく使い分けなければいけません。

ロービーム(すれ違い用前照灯)
照射距離:約40メートル
対向車や前走者、歩行者にハイビームで幻惑させてしまわないように、一時的に光を下を向けるために使われる。
ハイビーム(走行用前照灯)
照射範囲:100メートル以上
ロービームの倍以上照らすことができる。
光が上向きで強烈のため、対向車や歩行者からは眩しく見えてしまう。

どちらか一方を使うのではなく、うまく使い分ける必要があります。

通常の走行時はハイビームを使用し、対向車や歩行者が見えたらロービームに切り替えるといいですね。

昼間よりも慎重に

視界が限定され、得られる情報量が圧倒的に少なく、さらに夜間は交通量が少なくなるためつい気が緩んでしまうことも。

しかし、見えているところが限定されている分、突然に備えて慎重に運転しなければいけません。

夜間運転の危険予測

夜間運転の危険予測

 

それでは具体的に、夜間運転時の危険予測をしてみましょう。

道路前方右側の曲がり角からの横断歩道を想定

曲がり角に横断歩道が存在したら、「歩行者がいるかもしれない」と思っておいたほうがいいでしょう。

さらに横断歩道に接近することにより、ヘッドライトの照射範囲から外れ、一気に危険が増します。

横断歩道には常に歩行者がいると想定しておきましょう

対向車が接近してきたら、その直後に横断する歩行者を予測する

対向車とのすれ違い時、お互いのヘッドライトの光で視界が極端に遮られてしまうことがあります。

この場面では、「対向車をやり過ごした直後に歩行者が横断しているかもしれない」と想定する必要があります。

なぜかというと、対向車のヘッドライトの光により一時的に視界が悪くなると、もし歩行者が横断していたら発見が遅れてしまうからです。

 

対策としては、前方に注意しつつ対向車のヘッドライトは直視しないようにし、目が眩むことを防ぎましょう。

夜間走行では、視界に入ってこない情報に対し予知・予測をすることが重要となります。

右左折時は側方の曲がり角から横断する歩行者・自転車を予測する

交差点の右左折時は運転手から見ると死角になりやすいうえ、夜間の条件では特に発見が遅れる危険があります。

特に、運転者からの死角になる部分であるため、左折時の巻き込みが非常に危険です。

夜間での交差点を右左折する際は手前で歩行者を確認するために十分注意するようにしましょう。

まとめ…夜間運転は細心の注意を払い、走行しよう

夜間は歩行者からの特有の意識もあり、「止まってくれるだろう」「避けてくれるだろう」と思われているため、運転者側で注意しなければいけません。

対向車や自転車が無灯火で走行してくる可能性も想定する必要があります。

結果、どのような状況になってもすぐに回避できるように注意することが必要です。

夜間の運転は細心の注意を払い、安全で楽しいカーライフを送りましょう。

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